- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/01/25
- メディア: コミック
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キャラクターはみんななんだかエキセントリックだけれど、500年も昔の外国の貴族だからね。敢えて現代の読者に引きつけて描くようなことはせずに、全体としてオペラか舞台劇のような、歴史そのものを額縁に入れたような表現に仕上げようとしているのではないか。様式に当てはめるのではなくて、新しい様式美を作り出そうとしているような。
ラスボスというか、影で絶大な権力を振るう王母カトリーヌ・ド・メディチの顔が結構フツーのおばさんなんで、最初読むと油断します。こういうキャラはもっとおっかなそうに描くよね、普通。可愛かったマルゴはいつのまにか毒婦になってるし、憧れのヒーローはヒステリックな殺人鬼になってるし、油断してるとビックリしますよ。