中島三千恒「軍靴のバルツァー」

軍靴のバルツァー 10 (BUNCH COMICS)

７巻の最後から始まったバーゼルランドのクーデターがようやく終結を迎える。
ヴァイセンとエルツライヒ、二大帝国の主導権争いはヴァイセンとつながりのある第２王子が第１王子と南部貴族連合を撃破したことで一応ヴァイセン側に軍配が上がったわけだけれど、戦後交渉はこれから。
騎兵として、貴族としての矜持が戦場では何の意味もなくただ蹂躙されるだけになって、貴族の時代が終わったことがあからさまとなる。武器の発達が戦術、戦略の変化を呼び、それが社会システム全体に変革をもたらしていくダイナミズムが描写されている。
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軍靴のバルツァー コミック 1-9巻セット (BUNCH COMICS)