大和田秀樹「疾風の隼人」

あの「ムダヅモ無き改革」の大和田秀樹が描くマンガ版吉田学校。7巻は1954年鳩山内閣成立まで。佐藤栄作とかえらいイケメンで出てくるし、大平正芳もなんか可愛いし、戦後史に名前の出てくる人物を片っ端からキャラ化してる。宮沢喜一が能面顔で妙にしっくりきたのも面白い。池田勇人の「均衡財政」対石橋湛山「積極財政」とか、技の名前を大声で叫び会うバトルみたいになってて、なんかもうスゴイです。最低限の説明でテンポよく読ませてく技術はすごいわ。
池田勇人主人公の熱血マンガだから、鳩山一郎とか三木武吉とか悪役扱いで大変なことになってる。戦後史とか系統だって教わることがあまりないし、いきなりこんな面白すぎる歴史を読んじゃうのはどうか、と気にならないでもないけれど。
でも最後に、「この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは一切関係ありません。」とか書いてあって吹き出した。
疾風の勇人(1) (モーニング KC)

疾風の勇人(1) (モーニング KC)

疾風の勇人(2) (モーニングコミックス)
疾風の勇人(3) (モーニングコミックス)
疾風の勇人(4) (モーニングコミックス)
疾風の勇人(5) (モーニングコミックス)
疾風の勇人(6) (モーニング KC)