ブッツァーティ「神を見た犬」

神を見た犬 (光文社古典新訳文庫)

神を見た犬 (光文社古典新訳文庫)

短編が22本入ってます。短編、と言ってもそれぞれかなり短くて、掌編小説と言う方が良いかもしれない。
作者のブッツァーティは20世紀中頃に活躍したイタリアの作家で、1940年代から60年代にかけての作品が収録されています。幻想文学にジャンル分けされるようですが、ファンタジーというより寓話という感じです。皮肉やブラックユーモアの効いた文明批評とか、ウェルメイドな人情噺とか、色々とバラエティに富んでます。ちょっと水木しげるがガロとかに描いてた短編を思い出しました。あと星新一ショートショートとか。