諸星大二郎「雨の日はお化けがいるから」

初収録読み切り満載、ということでいろんなパターンの短編が載ってます。
小さな町の不思議な祭りとか、日常と非日常が地続きになった不気味な世界とか、ちょっとコミカルなファンタジーとか。
努々山博士のシリーズはずいぶん前に書いてたギャグシリーズ。80年代くらいだったと思うけれど、まだ続けてたのか。同じ絵柄で、アホな話を書いてます。
「(眼鏡なしで)右と左に見えるもの〜エリック・サティ氏への親愛なる手紙〜」これはなんなんだろうか。タイトルになってる「(眼鏡なしで)右と左に見えるもの」もそうだけど、エリック・サティの曲って、「ナマコの胎児」だの「彼のジャムつきパンを失敬するやり方」だの、妙な題がついてるのが多い。それをそのままマンガにした、という感じ。ヘンなメガネをかけたヘンな二人組が、メガネを外してナマコを見たり街を警戒したり、クラゲを追い払ったりジャムパンを失敬したりします。意味がわからないと思いますが、私にもわかりません。最後に使用楽曲リストがついてます。