マリア様がみてる、他

マリア様がみてる 3

いばらの森と白き花びら所収。アン・ブウトン・プティ・スール時代の初々しい祐巳ちゃんです。志摩子さんの透明な微笑みが謎めいてます。由乃はしょっちゅうぶすくれておりますが、アニメ版では不完全燃焼だったイケイケっぷりを炸裂させてます。そして白き花びら、泣かせます。これがまさに見たかった。
聖と栞の二人だけの世界と対置されて描かれる、先輩と後輩の姉妹関係がさらにその先輩、そのまた先輩へとつながっていってその先には園長先生や春日さんもいるという広がりがマリみて世界をささえるバックボーン*1なのだが、それがはっきり描かれた巻だったという意味でも重要なエピソード。

杖と翼 木原敏江

月刊FLOWERS3月号で連載完結。フランス革命が近代世界に示した理想と蹉跌を、アデルとサン・ジュストの不可能な恋の成就に託して描ききった歴史マンガの傑作。

月館の殺人 佐々木倫子×綾辻行人

月刊IKKI連載中。今店頭に並んでる3月号は第二回ですが、「今からでも乗車滑り込みOK」だそうです。
祖父からおくられた切符を手に主人公の女子高生空海が列車「幻夜号」に乗り込むと、それは7人の招待客を乗せた貸し切りであった。しかも他の客は全員鉄道ヲタク!生まれてから初めて鉄道に乗った空海はツッコまれまくるのであった。「電車って言うな」とか。

*1:言い方を変えれば、つまり「伝統」と言いさえすればあとは百合のし放題