僕等がいた #26 最終回

「くっそずりぃ〜――すっげ、かわいい……」
七美ちゃん、ムチャクチャ気合い入ってます。昔は「凶悪なかわいさ」とか言ったんですよね。今だと「萌えころがる」とかでしょうか。
クリスマスデートから、駅での別れまで。とにかく矢野と高橋の二人のアップがやたらと多くて、情感入りまくり。話としては前回で終わってるんで、最終回は雰囲気アニメで突っ走ってます。ラストは動き始めた列車を泣きながら追いかける七美と、柱の影からそっと見送る山本妹、と定番の構図で固くまとめました。
列車を追っかける別れって、ホームは他の人いっぱいいるし列車はすぐ早くなるし、実際にやるのはけっこうむずかしい。っていうか、危険ですからマネしないでって話だよな。
少女マンガの構造については夏目さんの本に詳しいけれど、重層的なコマ使いで内面的な心理を表現するために洗練されていって一つの達成を示したジャンルなわけです。それと同等のものをアニメとして表現しようとして成功したっていうのはすごい。原作の途中まででまとめなきゃならない制限から山本妹や竹内のエピソードが中途半端に感じられるのは仕方ないとはいえ、惜しい。評価はちょっとオマケして「名作」です。