アリス・イン・ワンダーランド

3Dにして一番映えるのはディズニーのトレードマークだなあ。エンドクレジットの額縁とかもよかった。あと、煙。
ワンダーランドとか、CG合成の架空世界は3Dで見る面白みがあるけど、普通の風景はあんまり有難味がないな。これがスタンダードになっちゃえば「こういうもん」だと思うかもしれないけど、メガネかけると鼻が重いのはちょっと慣れないかも。
話は面白かった。マッドハッターが意外にマトモ。アリスが救世主になってワンダーランドを救う、というメインプロットがあるから、ワンダーランドのイカれた住人たちみんな、けっこうマトモなんだ。アリスをはぐらかしておちょくってばかりいたら話が進まないからね。赤の女王でさえ、最後はペーソス出してたし。いや、キャラの内面なんか描いちゃったら、ナンセンスにはならないだろ。そもそもティム・バートンはナンセンスがやりたかったわけじゃないのかもしらんが。戦う少女ものだし、ラストなんかは「そう来るか!」という感じだし。異形を愛する監督がナンセンスな原作で映画を作ったら、美少女戦士の王道ファンタジーになりました。
現実を追い返してファンタジー世界に居座ったアバターとは真逆の展開。まあこっちが王道なんだけどね。アリスの年を考えたら、事業家ってのもアリでしょう。