プリンス・オブ・ペルシャ

ネタバレあり。
ジャッキー・チェンばりの軽業を入れためまぐるしいアクションを、息もつかせぬテンポで畳み込む。わけがわからなくなりそうなところを、自然に、なにも考えずに追いかけられるように画面を整理して巧く見せてくれます。これだけで見に行く価値はあります。ダチョウのレースもあるし。そそり立つ城と眼下に広がる都市、崩れ落ちる砂の山、映像もなかなか豪勢です。ペルシャなセクシー美女はなしです。ディズニーだから?
ただ、最初主人公の側が悪者にしか見えなくて、映画に入り込むのに時間がかかりました。捏造された武器密売疑惑を信じて攻め込むとか、風刺をメインストーリーに組み込んでるのは、アメリカ国内の空気を反映してるんでしょうか。大臣の陰謀で終わりだから別に批判として深いわけでもないし、映画の邪魔にしかなってないように思いました。