三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」

北鎌倉にあるビブリア古書堂を舞台に、店主の栞子さんが本にまつわる謎を解く、日常系ミステリ。素直で読み易い文章、エピソードを積み上げて物語を綴るオーソドックスな構成、魅力的な人物に、面白いお話。これは久々の「当たり」です。
感情の辻褄が合っていて、「謎」の設定と解決に無理がない。ヒロインはまあ萌えキャラではあるんだけれど、謎を残すことで造形に陰翳を与え、垣間見える本読みの業が、ある種の生々しさを生んでいる。
最新は4巻ですが、Kindle版は遅いんだよなあ。