アニメ調査室第45回2017年4-6月期終了アニメアンケート

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{総評、寸評など}
06,アリスと蔵六,B
原作を膨らませたり、展開変えたり結構改変しつつ、うまく１クールのアニメにまとめた。初回の60分特別編はけっこうハラハラものの出来だったけど、その後は崩れることもなかったし。
幼い自我に生じた葛藤が感情に成熟していく物語。少女が自分の言葉で自分を肯定し、世界を肯定する話。アリスの夢同士が特殊能力使ってケンカして、仲良くなってくとことかすごい面白いんだけど、社会全体を巻き込むような展開になってくるとプロットがついてってないような。
14,アトムザ・ビギニング,B
鉄腕アトム誕生までは長い道のりだと思ったけれど、本当に「始まりの始まり」で終わった。 AIが初めて別のAIという「他者」との会話を成立させたことによるベヴストザインの萌芽、というとこまで。一応話は原作通りではあったけど、大幅にオリジナル要素を増やして、かなり膨らませていた。半分ぐらいオリジナルエピソードだったし。昔の虫プロアニメみたいなのを意識してたのかなあ。
37,有頂天家族2,A
原作小説は文庫で500ページ余もあるけど、スラスラと調子の良い原作小説の雰囲気のままにトントンとテンポの良い展開でしっかり１クールに収めてしまった。面白かった。
43,ID-0 (アイディー・ゼロ),D
王道な冒険活劇で、宇宙のロボットバトルは3DCGがうまくハマってるし途中まで楽しんでたんだけど、最後は超展開でいきなり最終決戦が始まるわ、ラストバトルのBGMはソーラン節だわ、なんじゃこりゃな終わり方。尺が足りないというより、そもそも壮大な設定に話のスケール感がついていけてなかった。戦争が起きても、敵味方で酒飲んで話せば解決する、みたいな思想って、こういうのをイメージしてるんだよね、きっと。