クジラの子らは砂上に歌う #2 鯨(ファレナ)の罪人たち

オウナはチャクロとリコスを連れて、リコスのいた流れ島に行くが、そこは廃墟と墓標の島だった。少女は、「リコス」は自分の名前ではなく、島にいる、人の感情を食らうバケモノの名前だと告げる。チャクロとオウナも、そのバケモノに感情を食われそうになるが、寸前で少女に止められる。
三人は泥クジラからの追っ手に捕らえられ、連れ戻される。島で見たことを尋問されるが、バケモノのことは三人とも口にしなかった。
三人は閉じ込められるけれど、チャクロは巻き込まれただけだとされて、程なく釈放される。
折しも、砂の海にいるバッタが蛍のように光りながら一斉に飛び立ち、群れをなして移動する「飛蝗現象」が見られる日がきていた。チャクロは塔の部屋に忍び込んで少女を連れ出し、「飛蝗現象」を見物する。
少女は、バケモノから離れたせいなのか、チャクロに優しくされたせいなのか、無くしていた感情が戻ってきているようだった。
少女は、泥クジラに迫っている危機について警告しようとする。しかし、時すでに遅く、泥クジラは謎の軍勢に急襲される。
とりあえず、リコスは自分の名前じゃなくてバケモノの名前だという話はスルーされたのか。チャクロって記録したがりと言われる割に、人の話聞いてないよな。少女の方は諦めたのか、感情がないから気にしないのか。これって、あとあと伏線に使うわけじゃ無いよなあ。
外の世界では、感情が争いの原因になるから感情を消してみたけど、感情のない兵士同士で戦争が続いてるらしい。泥クジラの人って、感情を持ったまま逃げ出したから罪人ってことなのかなあ。
「飛蝗現象」のシーンはとてもキレイでした。