アレゴリーとしての痴漢」の続き。
アドレナリンショックさんから好意的にご紹介いただきました。ありがとうございます。これは、ナツ氏の主張要約がポイントを外してなかったということでしょう。たしかに議論は平行線の体をなしてるわけですが、では徳保氏の主張のポイントはなんなのか。まあこれまでいくつかまとめたりしてみたわけですが

備忘録は価値相対主義者が価値がなく信用もできないことを書き連ねる場です。

と開き直りみたいな宣言も出てるんで、細かい論点を拾って徳保氏の論旨のブレを追っかけてっても、きっとすごく空しいだろうと思いました。それより変わらないこと、ブレない点を追いかけた方が面白かろう、と。
こゆさんの「はあっ?」にムッとした、というのは何度か繰り返されてます。でも単に「ムッとした」と書かれているときには、その対象がなにかは必ずしも明らかではありません。
http://www.pluto.dti.ne.jp/%7Emomoneko/koyusan.html
まず、こゆさん批判では譲る気がないらしいので、発端のテキスト読みました。いったい徳保氏はどこに反応して延々と批判を続けてるんでしょう。いろいろ考えてみましたが、わたしの思い付くようなことは結局BBSでのたいよー氏の発言No.306に尽きているようです。
http://deztec.jp/mtr/06/molester03.shtml
で、結局その後のレスは愚痴の美学みたいな話になってる。論点はドンドン拡散してって収拾がつかなくなっている。
で、しょうがないからもう一度始めに戻ってみました。

発端は、当サイトへリンクした「地下食堂の白い猫」の日記にムッとした私が、当該の日記および「テキスト」の分類で収録されていた文章の全てを批判的に紹介したことでした。

自分の正しさを十分説明できないのに、反撃されることはないだろうと思って安心すると強気で人をくさす……日記にムッとしたのでテキストを一通り読んだのだけれど、たいていそんな感じの印象。愚痴を書くにしても、もう少し書きようがありそうなものだと思ったわけです。

私はムッとしたから、わざわざ反論を考えていろいろ書いたんであって、ムッとしなければ「よくある意見」に過ぎないのでスルーするだけです。私だって自分と違う意見に対して全部反論するほど暇ではないので、読んでいてとくにイライラさせられたもの、ムッとしたものについてだけ反論を書くわけです。 (中略) 他のテキストへの言及について。日記の更新でムッとしたので、他のテキストにもいちいち反論したくなったということです。でもひとつだけ、共感したものがあって、備忘録の更新ではそれを一番上の記事で紹介しました。

徳保氏自身による発端の説明です。発端のページにはその批判的紹介の文が6つ並んでいます。では最初に「ムッとした」日記の文章はどれか?サイトが消えてしまっててわからないんですが、文中に残ってるリンク先のアドレス表記を見ると、一番最後に言及されてるメンタル系サイト批判だったのではないか、と思われます。他の文章がtext_01.htmlからtext_06.htmlとなっているのに対し、こちらのリンクはindex.htmlで、日記の最新更新分としてトップページに置かれてたのではないかと考えられます。それを前提に考えると、このメンタル系サイト批判に反応して他のテキストも撃破しようとした、「痴漢の言い訳」単独だったらスルーしたかもしれないけれど、サイト全体に言及したかったので反論したということのように考えられます。ただ、そうならばたいよー氏の批判に直接そう答えそうなものですが、そう答えてはいません。徳保氏のコメントを読むと、「痴漢の言い訳」がムッとした「日記の更新」であるかのように読めてしまいます。勿論私の前提が違ってるかもしれないわけですが、前提が正しいなら、このへんのズレが気になるわけです。もとのサイト「地下食堂の白い猫」を見ていた人であれば誤解しようもないことだからいちいち書いてないのかもしれません。ただもしかしたら、痴漢問題に言及したくはなかったけれど、そこだけスルーもできずに無理矢理一般論で批判したというような事情があって、ぼかされてるのかもしれません。

まあ、邪推、下司の勘ぐりの類いですが。
(追記)
ご本人からコメントをいただきました。ありがとうございます。無理矢理痴漢問題に言及したわけではなく、ムッとしたから批判したとのことです。以後その説明が変遷したとしても、該当する文章への不快感は一貫していると受け止めました。しかし、発端に関連して繰り返し出てくる日記の更新について「むしろ触れたくない(話題として手に余る)」とコメントされたのは意外でした。余計なお世話かもしれませんが、読んだ人は誰でもツッコミたくなるのではないでしょうか。それなら、最初から触れるなよと小一時間問い詰めたいとか。5月24日付け備忘録を書き下ろす原動力たる不快感が世間の防犯意識向上に向ける情熱に昇華されたと言えば、キレイなまとめになりますけれども。