フルーツバスケット

岡崎律子For RITZを繰り返し聴いていて、「For フルーツバスケット」にハマッた。どっちかというとED向きな曲に感じたので、OPでどんな絵をつけたのかとても気になってTSUTAYAでアニメを借りてきた。
期待以上でした。部屋の中から外の風景を見ている人物の後ろ姿のカットが静かなメロディにのって何枚も切り替わっていく。屋根の上、草原、場所は変わってもみんな画面奥を向いて何もない空だけをじっと見ている。そこにすっと正面を向く少女の笑顔がはさまれる。まるで空にうかんだ追憶のように。
ゆっくりと花びらが1枚舞っている。それが枯葉になり雪になり、また花びらになる。主人公の横顔がアップになり、最後は写真立てにおさめられた、主人公の亡き母のスナップ。正面を向いている人は、今ここにはいない、思い出の中にだけいる。後ろ姿の人たちは、無言で記憶の中の情景を見つめている。時間によって隔てられてしまった切なさが、ひだまりに舞う花びらのように暖められる。
大地丙太郎監督なのね。原作は途中で投げ出してしまったんですが、アニメは続きも借りてこようかという気になった。