舞-乙HiME #16 「約束だよ!」

なにこの種死OP、突き進めインパルスってか?
トモエは背後関係ないみたいだねえ。犯行バレバレでもお咎めなしってのはワカンネ。そもそもなんでそんなに粘着してるんだか。シズルお姉様に近づくのが許せないってんだと、他にも犠牲者がいそうなもんだが。
マイスターオトメの地位を巡る学園内での確執とか、生徒が背後に背負ってる期待とかもほとんどエピソードとして描かれてないし、トモエの執念が意味不明に浮いちゃってる。アリカは舞闘いきなり強くなってるし、学園モノとしても成長物語としてもどうにも中途半端。
といって、もしはりぼての世界設定を頼りにハイファンタジーばりの壮大な架空歴史ドラマをやろうとしてるんならやめといた方がいいと思うんだけれども。
オトメが最終兵器でパワーバランスの要であるのなら、唯一の養成機関であるガルデローベに影響力を行使できる国は優位に立つ事ができる。ガルデローベが自治権を持っているとはいえ、ヴィントブルームの領土内に位置している以上、ヴィントブルームは最も影響力を及ぼすに有利である。卒業舞闘って、まるでマシロの御前試合だし。ただしヴィントブルームの統治体制は堅固とは思えない。王宮内に賊が侵入するという武装テロがあったし、現女王は正統性に疑問がもたれている。財政も逼迫しているらしい。となれば、ヴィントブルームに影響力を行使することで間接的にガルデローベに影響力を及ぼそうと考える国があってもおかしくない。実際、アルタイはナギ自らマシロに接近してたし。そういう流れで考えると、じゃあなんで他の国は均衡を崩そうとしているアルタイを牽制しないんだってのがわからなくなる。
とか、考えてたら、いきなり新王宮がシュバルツの基地になっちゃってますよ。なにこの超展開。シュバルツはナギと組んでたから、これはアルタイによるヴィントブルーム乗っ取りと考えていいんでしょうか。
ヴィントブルームの大臣って、攫われた王女を取り戻してきた人だと思ったんだけど、それは当然傀儡の女王を立てて実権を握ろうというしたんだと思うじゃないですか。それならマシロが親政に乗り出せば抵抗しそうなものなのに、なにもないのはヘンだと思ってたら、大臣どっかいっちゃって、出てきたのはシュバルツですもん。もしかして王宮の中って、マシロと侍女と衛兵しかいない?大臣は地下で女装してる?その移民星って、ふしぎ星とかいわれてない?
えー、最近不満の多い舞乙ですが、記憶の子守唄をタネに話を転がしてく仕掛けは巧いし、面白いと思ってます。大きな世界の話はシンプルにして、キャラのエピソードをふくらましてった方が合ってるのになあ。