マリア様がみてる クリスクロス

マリア様がみてる 26 クリスクロス (コバルト文庫)

二度目のバレンタイン企画。うわ、次巻に続いてるよ。
一応ネタバレありですんで、よろしく。
バレンタインをネタにいきなり祥子さまのデレで始まって、そこからいろんなカップルのチョコ事情を点描していく導入部。続いて瞳子ちゃんを挑発し、イベントが始まるといきなりハッタリで祐巳にゆすぶりをかけて、と今回は祥子さまの動きがキーになって話もテンポよく展開します。白地図をめぐるエピソードとかこれまでの流れをうまく受けつつ、「カードの隠し場所」で興味をひっぱってって、最後は瞳子の爆弾発言で以下次号。前巻で乃梨子ちゃんが動き出してからはずみがついたようで、大変楽しめました。
白薔薇のカードのヒントは「た」「く」「ま」「る」「の」、ウサギの絵、そして時間によって状態が変わる。192pの志摩子さんによれば、四時半ごろ、暗くなってくると変わるらしい。
「くるまの（し）た」？四時半に帰ってしまって、カードが現れるとか。ウサギはなんだろ、白い車？でも祐巳の隠し方とカブるか。教職員の駐車場は範囲内って書いてあったけどイベントの途中で先生が帰るわけはないしなあ。誰の車なんだ。
「く（ろ）のまるた」黒の丸太？陸の丸太？丸太の奥？リリアンに丸太で出来たウサギ小屋は……ないだろうなあ。
「（あ）くまのたる」ありえない。「まるくの（び）た」ウサギ？わ、わからん！
タヌキの暗号とかだとベタなんだが、ウサギの暗号ってのはあるのかなあ。志摩子さんと言えば桜とかギンナンとかだけれども、どっちも当てはまりそうにない。ウサギガンティア？
なんかもう、祥子さまおそるべしなんですけれど、でも紅薔薇カードの隠し場所って微妙だなあ。偶然見つける、ということはあり得ないとか、探すには少なくとも祐巳にお願いしないといけないというのはポジティブに解釈するんだろうなあ。