うさぎドロップ #10 はじめの一歩

最近じゃあ子供の乳歯が抜けたのをとっておく記念のケースとかあるんだ。歯が抜けたり、縄跳びが上手になったり、りんは少しずつ大人になっていく。
日常の細々とした喜怒哀楽の積み重ねで親子や家族、地域の人々のつながりを描いていった良作でした。でもさすがに、最後に付け足しのようにあった、りんと大吉が二人で歩いていく後ろ姿の絵はベタすぎるんではないかい。
親であることは特別なことではない、子供と居る時間も自分の時間で、自分の時間がなくなるということはない、というコウキママたちの言葉は、結婚して母になることへのカズミの不安へのこたえでもあり、この作品のテーマでもある。
まあそうは言っても実際親になれない人たちってのもいるんだけどね。この作品では正子さんがそれなんだろうけど、アンチテーゼとして出てきたというより、りんの生い立ちの設定としてでてきた感じだからなあ。