森薫「乙嫁語り」

1年ぶりの新刊、パリヤとウマルのラブコメ。嬉し恥ずかしと言うか、ウマルとの距離が少しずつ縮まって、なんかパリヤが七転八倒してます。あと、パンが美味しそうです。
19世紀中央アジア、ロシアの進出を警戒しつつ、穏やかに伝統社会の中で暮らしていた部族の日常の物語。宗教の話題がほとんど出てきませんが、イスラム教ですよね。伝統社会でラブコメというと習俗にかなり縛られるわけだけれど、日本人には馴染みのない習俗が一つ一つエピソードに絡んで語られるから、読んでいてむしろ馴染み深く感じてしまったりする。現地の人が見て、どのくらい自然なのか不自然なのか、わからないですけど。とりあえずパンは美味しそうです。herecy8.hatenablog.com