- 作者: つくしあきひと
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2016/12/26
- メディア: コミック
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この舞台設定だけでも強烈に惹かれる。話は当然、未踏の地であるアビスの最奥を目指していくわけで、出発したら後戻りできない、進めば進むほど謎も危険も深まっていく。登場キャラも、この秀抜な世界設定に負けない存在感を発揮していて、アビスの中で出会う探窟家はとんでもなくヤバい。主人公は最初ちょっとトロそうな天然系の幼女だと思ってたけど、しっかり物語を背負って展開させるエンジンとなっていて、アビスのことだけを考えてきたその知識と覚悟は全く侮ってはいけない。幾多の危険を乗り越えて進んでいける強さを読者に納得させる説得力を持っている。
ハードでシリアスな世界観を、ちょっとユル目なキャラとエピソードで中和しつつ、壮大な冒険活劇をガンガン進めていく。最近の物語では、テンポが早い方だと思う。キャラも世界設定も、ずっと浸っていたいけれど、ラストまで一気呵成に突っ走ってサクッと終わらせた後で、番外編とかスピンオフとかいっぱい読めるととても嬉しい。
メイドインアビス 1 (バンブーコミックス)
メイドインアビス 2 (バンブーコミックス)
メイドインアビス 3 (バンブーコミックス)
メイドインアビス 4 (バンブーコミックス)