萩尾望都「ポーの一族 春の夢」

ポーの一族」40年ぶりの新作。舞台は1944年第2次大戦中のイギリスだから、小鳥の巣(1959年)より前のエピソードになる。さすがに絵も線も変わってて、最初見たときは正直ギョッとしたけど、読めばしっかりエドガーはエドガーだし、アランはアランだった。ただ昔の、空気に溶けていきそうな儚く妖しげな雰囲気はなくなっちゃったなあ。なんかみんな逞しくって、耽美系はもう描くつもりないんだろうな。
妙にチャラいスラブ系バンパネラとか出るし、大老ポーも出るし、これまでになく「ポーの一族」の話でした。