少女終末旅行 #12 接続・仲間

密閉された原潜の中はシステムがまだ生きていて、綺麗な環境が維持されていた。カメラと自動的に接続し、カメラの中に保存されていた大量の画像データをホログラフィックに展開する。チトもユーリも知らない、たくさんの名も知らない人たちの記録。それは確かにかつて地球に存在していた人たちの記憶。
次の日、ユーリが起きると、ヌコのでっかいのが部屋に入ってきて、ユーリを飲み込んでしまう。あまりのことにチトは腰が抜けてしまう。ユーリは助けられるのか、ヌコは敵なのか、ヌコにでかいヌコとの交渉役をさせられるのか、ユーリがいなくなったらどうしようと一度にあれこれ考えたあと、とにかく追いかける。
ハッチから外に出ると、ユーリがでかいヌコの口から出てきた。でかいヌコは、食べたのは人間ではなく、ユーリの持っていた小型の機械だと言う。でかいヌコは、カサを広げて、エリンギの人になる。キャストのクレジットにエリンギと書いて合ったから、エリンギだったんだ。
エリンギは熱的に不安定なものを食べて静的な状態に安定化するのだと言う。エリンギは他にもいっぱいいて、SLBMを食べている。ヌコが銃弾を食べてたのも、伊達や冗談じゃなかったんだ。腐海みたいなもんかな。と思ったらエリンギ島本須美じゃん。
エリンギは、すべて終えたら地球とともに永い眠りにつくのだと言う。チトとユーリは、自分たちが地球の生命の週末に立ち会っていることを知る。でも、言われる前から実は知ってたわけだけれども。
絶望と仲良くなるお話でした。希望とか全くなくて、それなのに?それだから?あっけらかんと明るいアニメ。神様とは、とか生きるとは、とか結構哲学的な問いが出てくるんだけど、答えが深いというより週末を日常にしてる生活実感みたいなのが面白い。
しかし、そこらにあるもの無警戒に食べてるなあ。