みなもと太郎原作、三谷幸喜脚本のNHK正月時代劇。前野良沢、杉田玄白らによる「ターヘル・アナトミア」翻訳の顛末。
本邦初の西洋医学書の翻訳作業は全て手探りだった。何もかも投げ打ってオランダ語の翻訳に取り組む中で、新しい知識の普及を優先する玄白と翻訳の精度にこだわる良沢の違いが次第に鮮明になっていく。
NHKの正月時代劇の枠にふさわしいドラマで、原作へのリスペクトが溢れていて、期待以上の出来だった。高嶋政伸の高山彦九郎とか、原作そのまんまだし。草刈正雄の田沼意次とか山本耕史の平賀源内とかも、いいキャスティング。草刈正雄って、真田パパと言い、三谷時代劇で欠かせないキャラになったなあ。
