フタコイ オルタナティブ #03 エメラルドマウンテン ハイ

そういえば村上春樹短編にも双子ってよく出て来てたよなあ。
実在の地名と一字違いの「二子魂川」に舞台を設定し、実際に行ってみればアニメの背景そのままのアングルが特定できそうなほどリアルにかき込まれた美術を使って、象徴的なカットを幻想的にみせている。いつも一緒の双子、はなればなれの双子。双子の女性が一人づつ、鉄のドアを開けて入ってきては仕事を依頼する。同じ顔、同じ場所、同じカットでも別の女性という繰り返し。少しづつ形を変えて繰り返されるエピソード。三年の月日が流れたんだと繰り返されるたびに、むしろ本当に時間が流れているのだろうかと思ってしまう。
道ばたにずらりと並ぶ自動販売機、なんてのはちょっと忘却の旋律とか思い出すよね。