よみがえる空 #7 Bright Side of Life (後編)

サブタイトルにかかわらず重たい空気で始まり、地道な捜索が抑えた演出で続く。1回で出来る話を前後編にしたのは、要救助者発見までのじっと待つだけの時間を表したかったのだろう。パイロットを無事助けられたのは救難隊の仕事にとって最も晴れの場面であり、最も嬉しい場面なわけだけど、おはなしにするにあたってはついドラマチックに盛り上げて表現したりしがちなわけで、それを隊員の笑顔だけで示すというのはこのアニメの真価を見せたと言うべき。
一人は助けられなかったけれど、一人は助けられた。障害が残るかもしれないけど、生命は助かった。悪い面ではなく、人生の明るい面を見ようという打ち上げでの会話でサブタイトルにつなげて、最後はひょうたん島のコーラス。前編開巻でのあの居心地の悪さが、エンディングでは見事に感動につながりました。この構成はお見事。