がくえんゆーとぴあ まなびストレート! #12 桜色の未来たち

みかんがまなびになって旅立っていく最終回。
学美を媒介にして周囲が変わっていく物語で、学美自身はまたどっかに行っちゃうのかと思ってたけれど旅立ったのはみかんでした。学美に触発されて変わっていくのは、もともと自分の中に持っていたものが反応するという面があって、めえちゃんはもともと世話好きだったわけだし、みかんも「自分から動かなかった」って反省してたけど全然そんなことはない、自分から生徒会に入ってったわけだし芽生と学園祭のテーマを決めたのもみかんが言い出したことだし、頼りなさげではあっても決して受け身に終始してたわけではない、むしろ一番学美に近かったかもしれない。だからこのラストも意外というわけではない。むしろ桃葉の位置付けが最後まで曖昧だったのが一番意外でした。でも、実際にはグループでこういう人ってフツーにいたりするよね。
話は一気に卒業式で、後輩の生徒会役員も「まっすぐゴー」だったりするのは、ナカマになることで伝わっていくモノというのをわかりやすくシンボライズしてるんだろうけど、学園長から生徒へ伝わっていくモノという部分もある。そもそも、今現在高校生やってる人が30年後におじさん、おばさんになって、自分の高校時代を振り返るというそういう時間設定になってるわけで。30年後の自分が今の自分を見てどう思うか、みたいなひねり方が全体にノスタルジックなフィルターをかけたような距離感になってたように思う。
作画も含めて最後までレベルを維持して崩れなかったし、今期一番の収穫でした。
最後は……これがノンテロップ・オープニングってやつか?