アニメ化された原作のマンガの方をいくつか読んでみた。

おおきく振りかぶって

おおきく振りかぶって(7) (アフタヌーンKC)
天然な天才主人公というと、頭文字Dとか思い出す。三橋って天才型っていうより努力の人の側面が強調されてるけど、まあどっちも天然系で自分のやってることを言葉では説明できないタイプ。で、まわりがいろいろと説明する流れがスムーズに作りやすくって読者に野球なり自動車なりの面白さをわかりやすく描ける。
こういうのは垢抜けない新人が並み居る強豪を倒していく最初のころが一番面白い。だんだん主人公が成長してくと、まあ中身も濃くなってはいくんだけど、最初のころの清冽なエピソードとは違う、別の話になっちゃうんだよなあ。
とりあえずおお振りはコミックスだとまだ夏の大会の第1試合だし、そんな心配はまだまだいらないんだけれど。しかしアニメってどこまでやるんだろ。2クールで、後半まるまる1クール使って桐青戦1試合やるとかだとそれはそれでまたスゴイと思うけれど。
天然系の天才っていうとのだめもそうだけど、あれは性格が正反対だからなあ。まあそれでもやっぱり頭脳型の参謀がつくとこは共通。先生の指導がわかりやすくて説得力あるのは、ドラゴン桜とかに近いね。

「ぼくらの」

荒唐無稽な「ゲームのルール」をまず決めて現実に外挿してみる、というあたりでDEATH NOTEとか似てるかな。死神ってなんだよとか死のノートでなんで人が殺せるのとか、ルールに関してのツッコミは一切認めない。かわりにその周りのシミュレーションに手をかけて説得力をもたせる。
「ぼくらの」の場合はまだ途中だし、どこまで説明する気なのかよくわからないけど、物理的に無茶な巨大ロボの格闘とか作動原理は不明ながらとばっちりで破壊される街の被害とかはこだわって描いてる。とりあえず命を賭けて何かを守るとか或はそもそも賭けてる命の価値はどうかとか、そっち方向を探ってるみたい。設定上主人公が決めづらくって、オムニバスみたくなっちゃうのが吉とでるかどうか。