ef - a tale of melodies. #12 forever

Person who has intention
Person who stands up again
It begins to move again
Person who spins time
Person who walks to the future
It is a story of the "Will"

ef - a tale of melodies.最終回。火村夕と雨宮優子が再会して、大団円。未練を残したまま亡霊となって彷徨っていた優子が成仏するまでのお話、というとなんか能の演目みたいだな。シテ雨宮優子、ワキ羽山ミズキ、とか。いやワキは久瀬修一か。
「これは『意志』の話です。」ということで、一人の人間の意志が周りの人間に伝わって、巡り巡ってまた戻ってくるというストーリーがそのまま話の構造にもなっている。でも主要キャラ以外の脇役やモブがほとんど出てこないし、表現もかなり抽象的だったり象徴的だったりして身体感覚に乏しいから、亡霊の街の中で妄執に囚われた亡霊たちの物語のようにも見える。最後に火村が音羽町のことを瓦礫の上の残骸とか言ってたし、同じ町が二つあるというのもなんだか幽霊みたいじゃありませんか。誰も泣かない町、といっても久瀬を救ったのはミズキで火村は脅してただけだよねえ。