ゆうきまさみ「でぃす×こみ」
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お兄さんが妹の名前で描いた少女マンガが新人賞とっちゃう話。妹は少年マンガが好きで、中学生の頃から投稿を繰り返してたけれど、佳作どまり。ずっとアシをやらされてた兄が就活の合間に初めて自分で描いたマンガが、切なくも美しいBLで、いきなり新人賞とってしまう。妹の方が作者だと勘違いされ、兄の方も名乗り出られず、押しの強い編集者に流され、やむなく兄妹の二人三脚でBLマンガを書き続けることになる。
学園モノだったりファンタジーだったりサラリーマンモノだったり、毎回カップリングのバリエーションも変えて、ゆうきまさみが書くBL漫画シーンも面白いし、右往左往してるネームがダメ出しを経て面白いマンガになっていくのは「マンガの書き方実践編」みたいな面白さもある。
デビュー作で代表作が実は兄の作品で、天才BL作家と思われてる妹は少年マンガ脳というネタのシチュエーションコメディなんだけど、マンガの中で描いてるマンガが劇中劇になっていて、BLを描いてるつもりがなぜか別のマンガになっちゃったりしてシチュエーションコメディが入れ子になってたりする。
毎回BL漫画シーンがフルカラーで、しかも彩色を入れ替わりで他のマンガ家が担当するという贅沢なコラボ企画もついてて、なんかもう盛り沢山でどうしようって感じ。
なんか後藤隊長が、怪盗を追っかける名探偵役で出てたりするし。