今井哲也「アリスと蔵六」

紗名は「アリスの夢」と呼ばれる特殊能力者の中でも、あらゆる想像を具現化するというメチャクチャな超能力を持っている。沙名は閉じ込められていた研究所を抜け出し、花屋の頑固爺梶村蔵六と出会う。アニメも始まります。
沙名だけじゃなく、出てくる女の子がみんな可愛いです。「アリスの夢」って子供だけかと思ったら全然そんなことないんですね。
なんだか訳のわからない特殊能力合戦も面白いけど、基本的には自分の夢の中に閉じこもっていた沙名が少しずつ世界を広げていく話です。
6巻、7巻は「赤の王」編で、沙名を生み出し、アリスの夢を生み出してるらしい「ワンダーランド」に話が移っていって、なんかドンドン風呂敷広げまくってる感じなんですが、これってちゃんとたたむ気あるの?というか、たたみ方知ってるの?SFっぽい展開だけど、これってファンタジーだよね。アリスの夢同士が特殊能力使ってケンカして、仲良くなってくとことかすごい面白いんだけど、社会全体を巻き込むような展開になってくるとプロットがついてってないような。
ちなみに、「ワンダーランド」は不思議の国で、「鏡の門」(ルッキング・グラス)は「鏡の国のアリス」Through the looking glassからですね。かなりあちこちにアリスネタ仕込んでます。