スティーヴン・キング「ダークタワーII 運命の三人」

スティーヴン・キングのライフワークとも称されるダークタワー・シリーズの第2部。第1部を後回しにして本書から読んでも全然大丈夫。最初に親切なあらすじもついてるし。第1部はまるまるプロローグで、ダークタワーが面白くなるのってこっからだし。第2部は主人公ローランドが、現代のニューヨークから旅の仲間を異世界に引っ張り込む話です。
異世界の浜辺に不思議なドアが立っていて、それを開けるとそこには20世紀ニューヨークの、特定の人間の見ている光景が広がっています。ドアは3枚、それぞれ別の人間の視野と繋がっています。ドアを通り抜けると、その人間の頭の中に入っていくことになります。本書では異世界と現代世界を行ったり来たりするわけですが、現代アメリカ人が異世界で冒険したりなんかするのは次巻以降で、とりあえず異世界人のローランドが現代世界に来て、色々びっくりしたりお買い物したり、撃ち合いしたりします。
ちなみに本書は2005年の新潮文庫版を加筆修正したものだそうです。