クリストファー・ナトール「女王陛下の航宙艦2 ネルソン作戦発令」

突然の異星人艦隊の襲撃によりいくつかの植民星系を占領された人類は、反攻作戦として敵異星人の主要星系への攻撃を計画していた。
運動エネルギー兵器にプラズマ兵器、核ミサイルが飛び交うミリタリーSFシリーズ第2弾。ああよかった、ちゃんと続編も訳してくれた。異星人とのコミュニケーションが一切取れない中で、敵の意図が読めなくて裏読みして空ぶったり予想外の展開に慌てたり、という仕掛けがうまく起伏を作ってる。異星人は未知のテクノロジーで攻撃してくるけれど、技術レベルでそう大差があるわけではなくて、敵艦を拿捕して模倣することも可能なので、実力差が大きいように見えても知恵と力で五分以上まで持っていけるというバランスが良い。
異星人側の情報がなかなか出てこないのだけれど、その辺含めて次巻あたりで大きく展開しそう。
女王陛下の航宙艦 (ハヤカワ文庫SF)

女王陛下の航宙艦 (ハヤカワ文庫SF)

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