劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜

黄前久美子2年生編、「リズと青い鳥」に続くオリジナル劇場版。久美子たちが2年生に進級して、新1年生が入って、全国大会金賞を目指してまた1年頑張る。
音響が凄いアニメだし、やっぱ劇場で見れるのは嬉しい。ユーフォのピストンの音もハッキリ聞こえるし。スマホの動画風のカットが度々入るんだけど、この素人っぽいムービー動画って何気に凄くね?
いきなり秀一久美子の告白シーンから入ってびっくりするけど、しかし男女カップルには冷たいシリーズだなぁ。
低音パートに入ってくる新1年生、それぞれメンドくさくも濃いキャラなんだけど、この映画では話の中心はどうしたって久石奏ちゃん。なんかあすか先輩と久美子を悪魔合体させたみたいな拗らせキャラですが、イヤミにならないギリギリの線で成立させてます。「死ぬほど悔しい」というセリフは、上手くなりたいという欲望にどれだけ素直になれるかという視点で1期2期を貫いたテーマですが、奏ちゃんもまたそこに連なったわけです。
部長副部長になった優子と夏紀、それに葉月、緑輝の1年間の成長とか、1年生編2クールの蓄積もあって、いちいち感慨深いシーンが続きます。毅然として「部長」を務めた吉川優子の大会後の挨拶とか、なかなか泣かせます。直前にワンカット、泣き崩れてる優子となだめてる夏紀が入るんですけど、後ろ姿だし、ちょっとわかりにくいかも。尺の関係もあるのか、かなり凝縮した構成で、ワンカットワンカットの意味が重いです。
しかしやっぱり短いね。1年生の1年間が2クールあったのに、2年生は劇場版2本、しかも1本はほぼのぞみぞオンリーだし。でも、2年生編をテレビシリーズで、なんて贅沢なことは言いません。3年生編が見れることを願います。だって8月のEJアニメシアター上映でも続編制作のコースターもらったし。池田晶子さんの。これはもう遺志なのでは。
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まだ劇場で見れますよ。場所は千葉と京都と兵庫1館ずつですが。