http://d.hatena.ne.jp/herecy8/20031216
名詞かそうでないかは、形式的に割り切れそうでけっこう境界領域でもめる要因です。とりあえず私もいろいろ調べてみてるとこです。名詞の中には代名詞が含まれるという考え方もあるみたい（もしかしたら主流？）ですが、キーワードとしては認めたくないです。あと、「もの」「こと」「わけ」なんかの形式名詞も、キーワードには不適当でしょうね。でもたしかに名詞ではあるし、規約やガイドライン違反とはいいがたい気がします。
動詞など他の品詞から名詞になったようなものは転成名詞とか名前がついているようですが、これも名詞の一分類であって、名詞じゃないという説は見当たりませんでした。動詞「走る」から「走ること」（名詞句）と「走り」（名詞）と２種類名詞化できますが、明らかに意味が違うからです。「走ることは体にいい」「彼の走りが好き」を入れ換えて「走りは体にいい」「彼の走ることが好き」とは言いません。
名詞かどうかは、格助詞「は」「が」をつけて主語になるなら名詞、という見分け方でだいたいいいらしいです。「新鮮さが大切」とは言えても「新鮮が大切」とは言えないので、「新鮮」は名詞じゃない、とか。
だから、「ゴネ得が通った」とか言えるんで、「ゴネ得」は名詞か名詞じゃないかと聞かれれば、名詞だと思います。*1
ただ広辞苑の巻末についてる国文法では、形容動詞の語幹は名詞だ、つって全部名詞扱いしてるんですよね。広辞苑では擬態語、外来語も含めて名詞です。
「言ったもん勝ち」は名詞句、かなあ。
複合語や名詞句、フレーズとかの扱いは、私の意見としてはあまり厳密に縛らなくてもいいかとも思います。辞書の見出し語になるような言葉なら、厳密に単語に区切らなくてもいいのでは。まあ弊害が予想される、というのもわかるんで、むずかしいところですが。
*1:だから削除から戻せという意味ではありません。ねんのため
