おねがいマイメロディ #49 ポエムが書けたらイイナ!

アフロ部長対美紀・ピアノの世界の命運を賭けたポエムバトル、でもその影で確実にロマ〜ンをつぶして回るマイメロママこそが真の敵だ!(違う……と思う)
今週はOP前の注意メッセージから柊様登場、いきなりトバしてます。柊邸の庭に生活感漂わせまくりのバク小屋で、ダークパワーの真の威力を知ってしまったバクはひとりで悩んでます。クロミにも忠告しようとするんだけど、もちろんクロミはバクの言う事なんか聞いちゃいません。
一方、美紀はドリームパワーの曲の作詞が出来ずスランプ中。微妙にファンシーでキテレツな壁紙のデザインは美紀の部屋にぴったりでナイス。それはともかく、琴野家に集まっての対策会議にはアフロでポエマーな部長もやってきて、恋バナでときめきロマ〜ンな気分を盛り上げようと言い出すけれど、人選が悪すぎてミもフタもない話ばっか。
そこに飛び込んでくるバクとクロミ、アフロ部長の夢の扉を開いてオカマ天使の誕生です。すげえ、マイメロならではの超展開。
美紀はずっと柊先輩に憧れていた気持ちを引きずってるわけで、だからポエムが書けなくなってる。その想いを乗り越え、過去にとらわれず、今なすべきことをすると毅然として宣言する美紀ちゃんはえらくカッコいいんですが、それをドタバタポエム合戦の中でしっかり描ききってしまうところはシリーズ中でも屈指の出来でした。
しかし、感動的な盛り上がりで魔法合戦に勝っても、アフロ部長が出すのは黒音符。ついに黒音符が100個!バクはクロミにダークパワーの真実を教えて逃げようとするけど、ドドメ色のオーラを身にまとってほとんど人間バナレしてしまってる柊恵一にあっさりつかまってしまいます。100個の黒音符が大空の譜線に並び、いよいよ世界の破滅が、というところで次週に続く。この引きの緊迫感は尋常じゃありません。
しっかり美紀とバクの回でしたが、しかしバクがここまで重要なキャラになると誰が予想したでしょう。脳内妄想でも家族の姿が浮かんでしまうバクのいじらしさ。これまでも何度となくクロミのため、家族のために決断しては身体を張ってきて、今回ついに柊恵一を裏切るところまでいくわけですが、その流れが自然に納得できるのはこれまでのエピソードの積み重ねが「ここで逃げなきゃウソだ」というところまでキャラを生かせたからこそです。
ポエム合戦なだけにネタもてんこ盛りでした。脇キャラが使命を忘れず自力で妄想から覚めても、マイメロクロミに抱きつかれて喜んでるばかりだし、あまりの展開に呆然とする一同をよそに首を洗いにいくボケでついにキツイツッコミが入って思わず快哉を叫んでしまいました。お前に首なんかないだろ、ってよく言った!