展開早っ！推理の過程をすっとばしていきなり結論です。寺田兵衛と久保が親子って、前フリもなしに出してますが。まあ一番怪しかった奴がやっぱり犯人ということで、見てる人を納得させる手続きも簡単でいいってことか。説明も駆け足で一気に京極堂の見せ場になだれこむ。御筥様との対決は最初っから京極堂ペースで横綱相撲とでも言うんでしょうか。漆黒の着流しに清明桔梗を染め抜いた羽織、憑き物落としのシーンはやっぱり絵になるねえ。原作の細かい辻褄合わせを大胆にはしょり、膨大な蘊蓄をコンパクトにまとめてわかりやすくなってると思ったけど、小説読まずにこれだけ聞いたらなんのことやらわけわからん、と思われそうだな。まあ御筥様にシンクロして一緒に圧倒されて落とされる、という体験なんだからそれでいいのよ。
一方で警察は久保逮捕に行って逃げられ、久保はバラバラ死体となって発見される。と２週続けて死体発見の報で引いて次週につづく。
魍魎の匣
