加納朋子「モノレールねこ」

モノレールねこ (文春文庫)

モノレールねこ (文春文庫)

なんだろうと思わず手に取る表題が秀逸。
寓話的な児童小説の風情だけれど、登場人物の年齢は高めだし、内容も娘を亡くした母親の嘆きであったり若い経営者の悩みであったりと児童小説らしからぬテーマを扱った短編集。キレイなオチでまとめたいい話系。