ちはやふる #18 はなぞむかしのかににほいける

サブタイの歌は、梅の香は今も昔と変わらないけど、あなたの心はどうですか、といった歌だけど、ブリブリの若作りしたかるた歴35年のおばさんが「今も夢はクイーンよ」と言うのを見ると、別の意味に思えてしまう。「かわいい!」と言われて「知ってる」と返すおばさんも相当だけど、それで素直に納得してしまうとこが千早なんだなあ。
「早くとるのをやめる」という先生の言葉の意味を千早が理解するのは、やはり競技の中でのこと。早さへの執着を捨ててみれば、かるたには様々な戦い方があることが見えてくる。そこで、千早に別のかるたを見せてくれるのがかなちゃん。机くんにしろかなちゃんにしろ、今まで競技の中で特段の見せ場があったわけではないけれど、これまでの描写の積み上げで、ちゃんと戦える自分のかるたを育ててきていることがわかるから、二人が戦うことになったD級決勝戦が決して凡戦ではないことに説得力が生まれている。
おお振りとかもそうだけど、非凡な才能に恵まれた主人公を中心に据えながら、決して才能だけを突出させず、チームメンバーの成長を平行して描いていく。今風のスポ根メソッド、というとこでしょうか。
しかし、このアニメはかるただけじゃなく和装の宣伝にもなってるなあ。