巻頭石破茂が自衛隊の防衛出動について熱弁をふるってますが、多摩川でゴジラを迎え撃った戦車隊について、あれだけ大量に並べるには北海道から持ってこないといけないから間に合わないだろ、と突っ込んでる。嬉しそうです。エンドクレジットに名前が出てた枝野幸男のインタビューもあるし、他にも加藤典洋、山根一眞、梅澤高明、名越康史、小田嶋隆となかなか豪華。何しろ編集長自ら熱く語り出すくらいだから、インタビューも聞き手がちゃんと勉強してるし、美味しいネタが拾えます。東京湾で羽田横の海底トンネルをゴジラが踏み抜いて歩いてく様子が海面の水柱でちゃんとわかるとか、色々映画の補足もできるし。害獣駆除で自衛隊が武器使用した例もあるんだって。F86が機銃掃射でトド追っ払ったとか。
ゴジラの進路を地図上にマッピングしてくと、最後にどこから東京駅に入ったのか謎が残るんだけど、実は映画本編の中にちゃんとヒントがある、とか。深いわ。首相官邸の富士山の絵とか、「春と修羅」とか、伊福部音階の秘密とか、発声可能上映会のルポとか、立川の防災対策予備施設行ったりとか、まあ盛りだくさん。読んで損はないです。
