SING/シング

ミニオンズでヒットを飛ばしたユニバーサルのミュージカルアニメ。同じフルCGアニメでも、ディズニーのズートピアとかと比べると、表情の作り方とかなんか印象が違うねえ。
イグアナのクローリーがいかにもオバサンだったり、ブタのロジーナが表情だけで主婦からディーヴァになったり、ゴリラもハリネズミもとにかく表情がいい。でもやっっぱりコアラの劇場支配人ムーンの板についた営業スマイルが素晴らしい。
使った楽曲85曲、ということでバナナラマからレディー・ガガプッチーニまで有名どころをほんのサワリだけとか贅沢な使い方してる。もうそれだけでも、繰り返し見たくなる。「自分を信じて」ということでテーマ曲はスティービーワンダーのFaith、となってるけど、映画の最初と最後、それに真ん中で印象的に使われてるのがビートルズのゴールデン・スランバーで、ショウビジネスは「黄金の夢」というのがもう一つのテーマなんだろうね。
アナ雪とかディズニーが各国語版も含めて監修してたけど、これは原則英語版オンリーだったらしい。それを日本語版だけ吹き替えを許可してもらったというんだけど、確かに吹き替え版と字幕版は聴き比べたくなる絶品でした。山寺宏一のマイウェイとか、坂本真綾のシェイク・イット・オフとか、聴くべき。
そういえば字幕版でもチラシの中身は日本語だったり、日本仕様なんだよね。公式のトレイラーとか見るとチラシは英語になってるから、どっかで調整入れたんだね。私が観たのはアマゾンのprime videoだけど、ロードショーではどうだったんだろう。
きゃりーぱみゅぱみゅの曲に合わせて、スキあらば踊ろうとするレッサーパンダの5人娘が出てくるんだけど、言葉が通じないという設定で、妙な日本語を喋っていました。日本のアイドルって、外から見るとあんな感じなのかな。日本での宣伝とかきゃりーぱみゅぱみゅも使われてます!と大書してあったりして、私もイナカモン丸出しで喜んで見てたけど、いかにも日本人って描写はポリコレ的にどうなんだろ。キモノ着たオバサン叩いてたような人は、これは反応しないのかな。