アナと雪の女王2

世界的大ヒットとなったアナ雪の続編。気がついたらもうどこも吹き替え版しかやってない。前作は字幕版吹き替え版両方見たし、今回も両方見たかったんだけれども。せっかくのディズニーミュージカルなんだし、原語版が見られないのは寂しい。日本語版の歌詞はどうしても歌謡曲的なパターンに落とし込まれてしまって、エルサのとんがった部分が鈍ってしまう。さもなければ説明するような語句の並びで、熟れが悪く感じてしまう。とりあえず帰ってイディナ・メンゼル版Into the Unknownを補給した。
絵はとにかくすごい。アレンスデールの街並みやら魔法の森、闇の海、「本物みたい」というより、理想化した現実と言うべきか。より鮮やかな、脳のフィルターを通して見たイメージをそのままフィルムに焼き付けたような、完璧さを感じた。地水火風の四大精霊、特に水の馬や風そのものの表現もすごい。風は形もなく姿も見えないので演出で見せるわけだけれど、水中で水の馬が暴れるシーンは、これはもう劇場のスクリーンで見るしかない。
お話は、精霊の力で再び危機に陥ったアレンデールを救うべく魔法の森へと旅立ったエルサたちは、図らずもエルサのルーツへと向かうことになる、というもの。全ての元凶だったおじいさんはもう既に亡くなっているので、お話の中に悪役らしい悪役は居ない。最終的にはエルサはアナに女王の位を譲り、精霊たちと共に魔法の森で暮らすことになる。それぞれ別の世界で暮らす、という棲み分けラストは「もののけ姫」を思い出す。前作では魔法込みでエルサをアレンデールの社会に包摂したけれども、結局エルサは膨れ上がる魔力を持て余し、アナとエルサはそれぞれの世界で棲み分けることになった。そういえばシュガーラッシュオンラインもそんな話だった。なんかこう、ディズニー的ポリコレの限界、なのかなあ。あるいは、ジョン・ラセターがいないからか。

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