芝村裕吏「マージナル・オペレーション改」

アラタが北京の日本大使館に釘付けになってる間に、ミャンマーのキャンプ・ハキムは中国軍の攻撃を受けていた。大使館をなんとか脱出したアラタたちは、遠く離れたミャンマーのジャングルの中での撤退戦をメールで指示するという荒技を繰り出して、なんとか被害を抑えつつキャンプ・ハキムを放棄した。
という事で、中国を縦断してベトナムラオス経由でミャンマーに戻ったアラタたちだが、傭兵部隊は中国軍とミャンマー軍に挟まれ、さらに少数部族であるワ族に補給線を断たれていた。そこで、包囲網を破るべく、アラタは戦争を仕掛ける。
敵も味方も色々失敗したり勘違いしたりして、アッサリ片付いたり予想外に苦戦したり、名勝負を積み重ねて盛り上げていくような造りがオーソドックスだとすると変則的な演出だけれど、設定の詰め方で説得力を出してる分、リアルっぽく感じる。
情報戦を並行させたり陣地戦とか戦術の幅も広げたり、とバリエーションもあってドンドン読まされる。

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マージナル・オペレーション改 02 (星海社FICTIONS)
マージナル・オペレーション改 03 (星海社FICTIONS)