オデッセイ

火星に一人取り残された宇宙飛行士が、生き抜いて無事生還する話。
観てる間は気にならなかったけど、終わってみたら2時間半で、結構長い映画だった。アクションシーンとかサスペンスを煽るような演出も特にないけれど、困難を一つ一つ、細かい工夫や大胆な解決法で乗り越えてくのが、観てて楽しい。常に死と隣り合わせな緊張感はあるのだけれど、例えば似たようなシチュエーションのアポロ13と比べてどこかゆったり観て居られるのは、息詰まるような狭い宇宙船の中とは対称的な見渡す限りの広大な火星の荒野が、寂寥と孤独を深める一方で、観客にある種の開放感を与えてくれるからかもしれない。
火星基地に残ってた音楽が、船長の趣味で昔のディスコ音楽ばっかりだった、という設定でドナ・サマーのホットスタッフだの恋のサバイバルだの、恋のウォータールーってアバだっけ、1970年代くらいのディスコ音楽が流れてたのはなんだか微妙な感じ。これは劇場版新エヴァ破で昭和の歌謡曲が流れてたのと似たようなものか?違うか。