内田洋子「モンテレッジオ小さな村の旅する本屋の物語」

モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

イタリア北部の山奥にある小さな村、モンテレッジオに関するエッセーというかルポルタージュ。19世紀の始め頃から、村人は本の行商で身を立てるようになり、著者、出版社と読者とを結ぶ強力な販売網をイタリア全土から、欧州各地、新大陸にまで張り巡らしていった。
イタリアで最も由緒ある賞の一つである露天商賞は、この本の村で開催された本屋週間の祭りから始まったという。
小さな、しかし歴史の古い村の来歴と、本と出版の歴史を重ね合わせて紐解きながら、イタリアの本屋を訪ね歩く。
綺麗なカラー写真が豊富に入っていて、北イタリアの古い街並みや山奥の小さな村を訪ね歩く気分にも浸れる。