- 作者: 棚沢永子
- 出版社/メーカー: 書肆侃侃房
- 発売日: 2017/07/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ショクダイオオコンニャク
神代植物公園で4年ぶりに開花したというので行ってみた。土曜日が見頃だったようで、もうプリーツスカートみたいな苞は萎んでいた。真ん中に突っ立ってる花序は、固いけど中はスカスカで、見た目ゴツゴツしてるけど触るとペカペカしてるそうだ。イマイチよく分からん。第二次大戦中に日本軍がこれでコンニャクを作ろうとしたらしいけど、食べたかどうかは記録がないらしい。グルコマンナンの含有量は低いので、どのみち食用には向かないとか。
植え替えたら分球してたそうで、新しい苗も横で育ってた。普通分球しないものなんだそうだ。大温室の中の水生植物の部屋で展示していた。そこは涼しいんだけど、そこに行くまでが蒸し暑い。ただでさえ暑い日だったので、大変だった。でもオオコンニャクのスタンプが押せました。学名はAmorphophallus titanum 属名のAmorphophallusは、不格好なペニスの意味。像の脚だの悪魔の舌だの、あんましロクな言われようはしてないが、日本語だと仏炎苞だ。
2010年に小石川植物園で開花した時の写真
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2003年にギガスを見に行ったときの日記
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慟哭
2019年7月18日午前10時、一人の野蛮な暴力が多くの人の命と、精妙なる文化芸術を蹂躙した。
京都府伏見にある京都アニメーション第一スタジオに男が40Lのガソリンを撒いて放火、3階建てのビルはほぼ瞬間的に爆発炎上した。当時建物内に居た74人中34人が死亡、他34人が重軽傷を負ったのみならず、原画資料をはじめとした同社アニメの貴重な資料の多くが焼失した。
警察発表では平成以来最悪の放火殺人とのことだが、佞悪暴戻な一人のテロリストが引き起こした戦後最悪級の犯罪と言うべきだ。
無残な喪失はすでに経験されてしまった。今はただ亡くなられた方を悼み、負傷された方の回復を祈念するのみ。だが、必ずやその達成は奪還され、その志は消えないことを信じる。
井上真偽「その可能性はすでに考えた」
- 作者: 井上真偽
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/02/15
- メディア: 文庫
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事件は、山奥の、外部との通行が一切絶たれた集落で起こった、新興宗教団体による集団自決。ただ一人の生き残りの少女の側には首を切り離された死体が横たわっていた。集落に居たその他の人間は全員、密室となった拝殿の中で死んでいた。少女以外にその首を切り落とせた人間はいないが、しかし様々な条件を考え合わせると、少女にはそれができた筈がない。これは、トリックによって実現した犯罪なのか、それとも首を斬られた死体が少女を助け出した奇蹟なのか。
探偵は考えうるあらゆる可能性を検証したと主張し、これは合理的な説明のできない奇蹟であると断言する。それに対して、入れ替わり立ち替わり現れるヴィランがありえたかもしれない可能性を提げて挑戦してくる。受けて立つ探偵の決めゼリフが「その可能性はすでに考えた」。出てくるキャラクタが揃いも揃ってみんなクセありまくりな尖りまくりなキャラで、いきなり現れては無理やり推理勝負に持ち込むとか、ケレン味たっぷりな演出を硬派な文体が支えている。冷酷非情な黒社会の女ボスがいきなりデレたりするあたりはちょっと気になったけど、エンタメ小説に対するラノベの影響力の現れみたいな気がする。
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ガールズ&パンツァー 最終章第2話
お待たせしました第2話。一応ネタバレありなので未見の向きはご注意を。パンフも前半部分だけの「上巻」で、下巻は後日発売とか。あまり情報入れずに見に来てください、という感じなのかな。流石にガルパン初見でコレってのは無茶だと思うけど、ただそれでも、ドラマ部分は意味不明でも、戦車戦のガチっぷりの衝撃だけでも訴求力あると思う。
上映時間60分だし、今回もわりとイイとこで終わっちゃうので、劇場版の予算かけて作ったテレビシリーズという感はある。贅沢で宜しいのだけど、嗣記はまた1年半待ってね、というのはやはり悲しいものがある。映画だし、ある程度まとまったお話が見たいじゃない。でも戦車戦の迫力は何モノにも代え難いし、劇場で鑑賞してこそというとこはあるし。パンフの下巻が出た頃にでも4DX行こうかなあ。
前半は対BC戦の続き。最初の劇場版にあった迷路庭園みたいなボカージュでの戦闘。ボカージュはノルマンディー地方特有の生け垣のことだそうで、第二次大戦時には英独戦車隊による「ヴィレル・ボカージュの戦い」というのがあった。ガルパンでの迷路戦は二回目になるけれど、視界のきかない戦場で相手の連携の弱点をついて撹乱するとか、生け垣砲撃して突っ込んでったりとか、いろいろ趣向があって面白い。
しかし、ボカージュで検索すると同名の賃貸アパートとか大量にヒットする。ヴィレル・ボカージュって、そんなに有名なのか?家主がミリオタとか?ちょっと不思議。
日常パートや他校の試合シーンを挟みつつ後半は対知波単戦。吶喊一辺倒のやられキャラだったのが、得意のアヒル迷彩に加えて足踏み突撃だのさよなら突撃だの多彩な戦術を繰り出す強敵になってた。神出鬼没の知波単に追い詰められる大洗学園。今度はジャングル戦で、視界の開けない舞台での戦闘が続く。密林を疾走する主観映像とかもう息もつかせぬ迫力だけど、その分何がどうなってるのかわからん的なウラミはある。実際こんな激戦の只中に放り込まれたかのような、矢継ぎ早に襲いかかる情報量に近くがシェイクされまくる迫真のバトルだった。
BC自由学園、知波単と相手方のキャラをじっくり描いた分、大洗学園サイドはおなじみキャラという感じで要所の見せ場だけという扱いになって、サメさんチームは割食ったような。
篠房六郎「おやすみシェヘラザード」3
おやすみシェヘラザード (3) (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 篠房六郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/05/30
- メディア: コミック
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しっかり百合展開も忘れてません。
おやすみシェヘラザード(1) (ビッグコミックススペシャル)
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おやすみシェヘラザード(2) (ビッグコミックススペシャル)
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