秦和生「カイニスの金の鳥」

カイニスの金の鳥 1

カイニスの金の鳥 1

19世紀初頭のイギリス、女性の書いた小説がまともに取り合ってもらえないので男性名で原稿を出版社に送った少女リア。首尾よく出版の運びとなり、彼女は男装して、男性としてロンドンで暮らすことになった。軽妙な会話でポンポンと話が進んでいく。まだ始まったばかりだけれど、とりあえず続きが読みたい。元気な女の子が自分の才能を信じて世界と戦う話は好き。作者の「和生」は男性名だけど、絵柄は女性っぽい。
19世紀初頭のイギリスで牧師の娘、というとブロンテ姉妹だけど、別に関係はなさそう。
カイニスというのは、ギリシャ神話に出てくる女性で、神に願って男性になったとされる。後に酔っ払ったケンタウロスに殺されるが、死後その魂は金の鳥になって飛び立ったという。
気に入ったら、中世ルネサンス期のイタリアを舞台に、貧乏貴族の娘が偏見と戦いながら女流画家として身を立てていく「アルテ」もどうぞ。現在11巻まで出てます。

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